ネガティブ思考をやめたい!!答え:そう思うことがいけないんです。 本当の考え方とは? 薬学部の男が精神科学の観点から徹底解説してみた。「それでいい。」漫画家 細川貂々(ほそかわてんてん)×精神科医 水島広子
こんにちは!!いつもyakugakuman's booksをご覧頂きありがとうございます!!
今回ご紹介する本はこちらになります。
「それでいい。」
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正直いつも僕が読んでいるようなジャンルの本ではありません。
しかし僕自身もネガティブな性格がずっといやで直したいと思っていたんです。
だからこの本に出会えたんです。
皆さんもこんな思いをしたことがありますか?
「私だけどうしてこんなひどい目にあうんだろう・・・」
「僕はネガティブだから彼女なんかできないよ・・・」
するとほとんどの人はポジティブになろう!!
って意気込むわけです。
でもこの本を読めば全てが覆ります!
結論を簡単に言うと、
「そのままでいいんです。」
いや、ありのままの自分が嫌いだから悩んでいるんじゃん!!
って最初思って少しこの本をなめていました(笑)
ですがその思い込みこそが人間関係を苦しめていることに気がつきました。
この本は「ツレがうつになりまして。」でおなじみの漫画家の細川貂々(ほそかわてんてん)さんと今回のテーマである「対人関係療法」の第一人者である精神科医の水島広子さんの共同著書です。
ネガティブ思考クイーンである細川貂々さんが水島広子さんに会いに行く漫画形式の本になっていて非常に読みやすい内容になっています。
この記事では詳しい内容は話さないので気になった方はぜひ購入して読んでみてください。
それでは今回のテーマを先にお話しすると
「対人関係療法」
です。
それは「重要な他者」との関係を見つめて、その対処法を探す心理的療法です。
この「重要な他者」とは??
以下の図をご覧ください。
こちらの図は対人関係療法においてとても重要な図になるので覚えて下さい。
対人関係において第一層である「重要な他者」(家族、恋人、親友など)があなたの情緒に多大なる影響を与えてしまいます。
ぶっちゃけこの「重要な他者」と良好な関係を築ければそのほかの層はあまり影響は与えないっていってもいいくらいです。
だから対人関係療法は基本的に第一層の「重要な他者」に焦点をおいてるわけです。
ではこの人たちとの関係を正せばいいのか!!
そんな単純な問題ではありません。
彼らとの関係を築く前に自分のマインドを変えましょう!!
これが第一章の悩み編になります。
1. 悩み編
まず解決する方法を順序立てて説明していきます。
「ネガティブ=マイナスなイメージ」という思い込みを捨てる
↓
ネガティブな感情を大切にする
↓
人間なら当然だよねと思う
↓
「これでいいんだ。」
- ほとんどの人は「ネガティブ=マイナスなイメージ」と思い込んでいる。
人の感情は心に備わった感覚であり、それが働くから自分を守ったりその状況を変えることができるんです。
だからポジティブだろうがネガティブだろうがその感情には意味があるんです。
- ネガティブな自分を受け入れる
「感情を大切にする」「それって人間として当たり前のことだよね」
自分がネガティブになるっていうことは自分の不安や怒りの感情のセンサーが働き、自分を守ってくれているのです。
してはいけないのはその感情すら否定することです。
「僕はブサイクだから恋人なんてできないや」
なんて思っていたら自分の感情すらも傷つけてしまうのです。
実際町を歩いていると「え!?この人があんな美女と!?」
っていうことが多々あります。
多分僕が見た男性は自分のネガティブの感情を大切にして自分を磨くという行動を起こしたんじゃないかと思うんです。
実際、美女と野獣って言葉があるくらいですからね(笑)
人は見た目じゃないですよ。
- 他の人も完璧じゃない
ネガティブな感情のほとんどは相対的なものです。
「あの人はあんなにスリムなのに私はなんでやせられないんだろう。」
とか
「彼は優秀だから俺ができないのはしかたない」
など。
ネガティブな人は「自分だけができない」と思ってしまいがちです。
しかし、あなた以外の人も完璧ではありません。
あなたの見えないところでなにか悩みを抱えているものなのです。
そう、あなたと同じように。
だから自分ができないと思っているのはあなただけではないということを忘れないでください。
自分を肯定しましょう。自分の感情を大切にしましょう。
これが対人関係療法の入り口です。
2.解決編
さて、マインドの設定ができたところで対人関係について深く考えていきましょう。
まず対人関係において重要なキーワードを本書から引用すると以下のようになります。
「ずれ」と「役割期待」
役割期待とは相手が相手に期待している本当の役割のことです。
例えばあなたが誰かに相談するときは相手にどうしてほしいと考えていますか?
仮に話をただ聞いてほしいを思っているとしましょう。
これがあなたが相手に対する役割期待なのです。
しかしそれが「ずれ」てしまうことが対人関係において大きな亀裂を生じさせるのです。
前の例を示すと、あなたが話を聞いてほしいと相手に期待して相談したら、
「そんなん気にすることないよ~~wwwwwwwwwwwまじ草なんだけどwwwwwww」
って言われたらむかつきませんか??
自分はこんなに深刻に悩んでいるというのに・・・
これがまさに役割期待とのずれになります。
これを解決するにはどうしたらいいでしょうか?
簡単です。
「自分の気持ちをはっきり伝える」
これにつきますね。
相手が自分の思った役割期待を果たしてくれないのはあなたの気持ちを理解できていないからなんです。
人の言葉の歴史を考えると現代はとても短い言葉で済ませようとしています。
省略語なんかそのいい例ですよね。
だから自分の気持ちが相手に曖昧に伝わってしまう。
ということは多々あります。
一度自分の言葉を振り返ってみるといいでしょう。
例えばさっきの例でいうと、あの人は相談する前に
「黙って聞いててもらっていいから私の話聞いてくれない??」
みたいな感じであなたが相手に持っている役割期待をそのまま伝えればいいんです。
- あなたが役割期待をされていたら?
では逆にあなたが話を聞く立場だったらどうでしょうか?
そんなときは「役割期待に対して深く考えることです。」
その役割期待が自分では担えないなと感じたら避けましょう。
避ける方法は「言い訳をする」と本書には書かれていますがここでは触れません。
詳しいことは本書を読んで見て下さい。
結局中途半端なことをすると相手に逆に失礼になるんです。
そのことを覚えておいてくれれば大丈夫です♪
最初から全てができるわけではなく少しずつあなたは変わっていけるのです。
この記事を読んでくれていることがその第一歩なんじゃないかなと思います。
まずはあなたのネガティブな感情を肯定しましょう。
その肯定があなたの成長への第一歩です。
以上が「それでいい。」の書籍紹介になります。
最後までご覧頂きありがとうございました♪
最後に僕の大好きな言葉でこの記事を締めくくりたいと思います。
「あなたの強さは、あなたの弱さを認めることから育つ」
ジークムント・フロイト(精神分析学者)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー最後までご覧頂きありがとうございました!!
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今回参考にした書籍
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